こんにちは。ケイゾクです。
私は主にFX、投資信託、ETFなどで資産運用をしています。
今日はこの中で『FX』について、基本的なことを説明したいと思います。
FXはギャンブルのようなもので、お金を一瞬で失うのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、リスクを理解して適切に取引すれば、資産形成の強い味方となってくるのがFXです。
資産形成のツールの1つとして検討したい方は、是非ご覧ください。
この記事を読んでほしい方FXについて基本的なことを知りたい
FXで資産運用を検討している
FXの基本を知ろう
『FX』とは『Foreign Exchange』の略称で、日本語にすると『外国為替証拠金取引』と言います。
一見、英語でも日本語でも難しそうなイメージですが、簡単に言ってしまうと為替取引(異なる2国の通貨を交換)する際の、交換レート(為替レート)の差額で利益を獲得する取引です。
これでも分かりにくいですね。
為替取引とは簡単に示すと次のとおりです。
①1ドル=100円の時に1ドルを100円で買います。
②次の日、1ドル=101円になっていたので1ドルを101円で売ります。
この取引で『101円-100円=1円』で1円の利益を獲得したことになります。
一方、上記の②で1ドル=99円になっていると、『99円-100円=-1円』で1円の損失が発生することになります。
このように、2国間の為替レートの変動によって利益を獲得するのが、FXの基本となります。
FXの特徴
上記のように、FXは2国の通貨を交換する際の為替レートの差額で利益を獲得する取引ですが、その主な特徴を簡単に説明します。
証拠金取引であること
FXでは証券会社のFX口座に『証拠金』を入金し、この『証拠金』を通じて取引を行います。
上記の事例で『1ドルを100円で買う』と表現しましたが、実際に100円を払って1ドル札が自分の財布に入るわけではないので、100円を用意する必要はありません。
これは、FXでは差金決済と言う決済方法が用いられており、その名のとおり『差金』を決済する、つまり利益分を受け取ったり損失分を払ったりする取引だからです。
先ほどの事例で言うと、1ドルが101円になれば1円を受け取り、99円になれば1円を払うことになります。
このため、証拠金として100円を入れる必要はありません。
ただし、いくらでも良いと言うわけではなく、最低限必要な金額として、国内の証券会社で設ける個人口座では取引額の1/25を証拠金として入金することが決められています。
これを『必要証拠金』と言います。上記の例では4円が必要証拠金と言うことになります。
次の図は仮に1ドル=100円の時に、証拠金として10円を入れて1ドルを買った取引のイメージです。
このように、実際の取引額(100円)より少ない資金(10円)で取引が可能となっています。
レバレッジをかけられること
『レバレッジ』とは『梃子(てこ)』のことです。
『梃子の原理』と言う言葉を聞いたことがあるかと思いますが、『小さな力で大きなモノを動かすことができる』というものですね。
前項で記載したとおり、FXでは実際の取引額より少ない資金で取引が可能となるので、『小さな力(資金)で大きなモノ(金額)を動かすことができる』と言えます。
これを『レバレッジをかける』と言います。
例えば、1ドル=100円の時に、外貨両替所で手持ちの日本円と1万ドルを交換しようとした場合、現金100万円(100円×1万ドル)が必要となります。
一方、FXでは100万円より少ない金額を証拠金として入金していたとしても、1万ドルの取引が可能です。
そして、証拠金に対してどれだけの金額の取引を行うかを『レバレッジ〇倍』と言う表現をします。
上記の例では50万円なら2倍、10万円なら10倍、4万円なら25倍となります。
ロスカット(強制決済)があること
上記のとおり、FXでは取引額より少額の資金で取引を行うことが可能ですが、レートが変動することにより強制的に決済(今回の例であれば売り注文が決済される)されてしまうことがあります。
これを『ロスカット』と言います。
国内の多くのFXを取り扱う会社では、証拠金維持率が100%を下回るとロスカットが発動されるようになっています(100%未満に設定されている証券会社もあります)。
有効証拠金=入金した証拠金-発生している損益
必要証拠金=為替レート×取引通貨量÷最大レバレッジ
上記の例では、次のとおりです。
- 必要証拠金:『100円×1万通貨÷25=4万円』
- 有効証拠金:10万円
- 証拠金維持率:10万円÷4万円=250%
入金額を増やすことにより有効証拠金が厚くなり、証拠金維持率が高くなるので、証拠金を多く入金することが望ましいですね。
為替レートが上がっても下がっても利益を獲得できる
通常、為替レートの差額で利益を得ると言うと、冒頭の例にあったように『100円で買った1ドルを101円で売ることで1円の利益』が想像されますが、逆の取引で利益を獲得することもFXでは可能です。
逆の取引とは『1ドルを100円で売って、99円で買い戻す』と言うことです。
証拠金取引の項でも説明しましたが、FXは差金決済であり、実際に現金をやり取りするわけではないので、持っていないドルを売ることからスタートすることも可能となります。
これにより、為替レートが上がっても下がっても利益を獲得できるチャンスがあることになります。
スワップポイントが毎日もらえる
通常、2国間では政策金利の差があります。
例えば、日本の政策金利は『-0.1%』であるのに対し、米国では『1.5~1.75%』とされています(2020年2月時点)。
FXでは、低金利の国の通貨を売って高金利の国の通貨を買う時に生じる金利差によって、スワップポイントを受け取ることができます。
例えば、1万ドルを買った場合(日本円を売る)、1日あたり30円~60円程度(※)受け取ることができます。
※スワップポイントの設定はFX事業者によって異なります。金額は2020年2月26日時点のものです。
注意点としては、逆の取引を行った場合、つまり、高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合は金利差の分を支払う必要が生じるので、マイナスのスワップポイントが発生します。
FXのデメリット
反対に1ドル=
為替レートが1ドル=100円から上がるか下がるかは、1/
つまり、手元の10万円が15万円になるか5万円になるかは1/2の確率と言うことになります。
このような損益の幅を金融業界で『リスク』と言います。
外貨預金との違い
FXと同様に外貨に関連した金融商品で『外貨預金』があります。
外貨預金はFXのような差金決済ではなく、実際のお金を取り扱います。
外貨預金のデメリット
FXと比較した外貨預金の代表的なデメリットとして『手数料の高さ』があります。
仮に、米国ドルを1万ドル所有する場合の手数料を考えてみましょう。
FXでは米国ドルを購入する際の手数料(FXでは手数料をスプレッドと言います)は、取り扱う証券会社によってマチマチではあるものの、『1ドルあたり0.2銭』が最近では多くみられます。
1万ドルに換算すると以下のとおりです。
0.2銭×1万ドル=20円
一方、外貨預金も金融機関で手数料に違いはありますが、『1ドルあたり25銭(※片道)』と言うのが一般的です。
※片道とは、日本円からドルに交換する時の手数料です。ドルから日本円に交換する時にさらに25銭の手数料が必要となります(つまり、往復で50銭)。
1万ドルに換算すると以下のとおりです。
25銭×1万ドル=2,500円
1万ドル購入する時点で外貨預金の場合は2,500円の手数料が必要となり、FXと比べると高い手数料が発生することとなります。
この手数料を賄うためには、金利と為替レートの変動によって利益を確保しなければなりません。
また、FXは『売り』からスタートすることもできたので、円高トレンドの時も利益を出すことは可能ですが、外貨預金では『売り』からスタートできないので、円高トレンドの時は手を出しづらくなります。
FXで資産運用は可能か
少ない資産で大きな利益を狙えるものの、大きな損失を被ることもあるのがFXの特徴です。
上記の事例では外貨預金で5万円の利益を得るためには、まず100万円を手元に用意しなければなりません。
一方、FXではレバレッジ10倍なら10万円用意するだけで済みます。
利益を得るためには、2国間の為替レートが上がるか下がるかを予想する。こうして書くとギャンブルのようですね。
FXが投資ではなく投機と言われる理由だと思います。
これだけだと資産運用としては危なっかしいものだと思われますが、リスクを十分に理解しながら少し工夫して利用することで資産運用のツールとしても使える道があると個人的には考えています。
その1つが『リピート売買』と呼ばれる手法です。
FXのデメリットを完全にカバーできるわけではありませんが、短期間で大きな利益を狙うのではなく、長期間でコツコツ利益を積み重ねることを狙います。
今回はFXの入門編ですので、リピート売買については別の記事で紹介していますので、ご興味ある方は是非お読み下さい。
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