不妊治療の保険適用に賛成です!

1978年、イギリスで『ルイーズ・ブラウン』と言う女の子が産まれました。

彼女は世界で初めて体外受精児として産まれたことで、世界中のメディアで取り上げられました。

 

それから41年後の2019年、我が家に体外受精で授かった男の子が2人同時に産まれました。

 

彼らより6歳年上の長女は自然妊娠で授かりましたが、なかなか2人目を授かることができなかった私達夫婦は不妊治療を始め、約2年間の治療を経て双子を授かることができました。

 

妻の肉体的・精神的な辛さについては、夫である私が語るには相応しくないと思うので、経済的な面についてこのブログで紹介したいと思います。

特に、一部の不妊治療では健康保険の適用外であることから全て自己負担となっていて、妊娠を希望する夫婦にとって経済的な負担が大きい治療となっています。

 

現在、保険適用外となっている不妊治療について、健康保険の適用とする動きが出てきていますが、是非、政府には強く推進してほしいと思います。

 

現在、不妊治療を検討している方はもちろん、今後、不妊治療に取り組む友人や同僚に出会うこと、あるいは、皆様のお子様が、将来、不妊治療をすることがあるかもしれません。

 

したがって、是非、色々な方々に読んでもらって不妊治療について少しでも知っていただければ嬉しいです。

不妊治療とは

まずはじめに、『不妊』の一般的な定義について紹介します。

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。(略)

引用元:公益社団法人日本産婦人科学会

私達2人も『2人目が欲しい』と思ってから約1年経過しても、なかなか授かりませんでした。

1人目は3~4カ月で自然妊娠したこともあり、1度病院に行ってみようと言うことで最寄りの産婦人科を受診することに。

 

そこで色々と話しを聞き、『不妊治療』には大きく分けて2つあることを知りました。

①原因を探して治療する

まず最初に、基礎体温を適切に計測し、排卵日前後に性行為をして自然妊娠を試みることを指導されます(タイミング療法)。

既にトライしていても、ホルモンバランスや排卵日が定期的かどうかを病院側が知るために、改めて記録して提出することとなります。

 

そしてこれと並行して、自然妊娠を妨げている原因を突き止め治療することも始めます。

不妊の原因は女性だけでなく男性にあることも多いので、夫婦ともに検査をします。

 

この検査を正確に受診して原因を把握しないことには治療に移れないので、男性もきちんと協力しましょう。

検査で分かる原因と治療法

女性側の主な原因子宮奇形や感染症による卵管の癒着

卵管障害、排卵障害、無月経 など

女性側の主な治療排卵誘発剤(薬物療法or注射)腹腔鏡下手術(卵管)、ポリープ除去 など

上記に挙げたのは一部ですが、いずれの検査・治療も女性の肉体的・精神的なストレスは大きいものです。

我が家でも上記の治療は一通り行いましたが、傍で見ているのは辛いものがありました。

 

男性側の主な原因造精機能障害(無精子症、乏精子症、精子無力症)

精索静脈瘤、閉塞性無精子症 など 

男性側の主な治療生活習慣改善、薬物療法

顕微鏡下精索静脈瘤根治術 など

女性と比較すれば検査や治療での負担はほとんどありません。

恥ずかしくて検査を拒む男性もいるらしいですが、痛みを伴う女性の検査・治療に比べたら、とても些細なしょうもないことであって、拒む方が恥ずかしいので前向きに検査を受けましょう。

②人工授精・体外受精

上記の検査や治療を経ても妊娠しない場合は、次のステップである人工授精や体外受精に移ります。

 

上記の検査・治療の結果や女性の年齢によっては、人工授精は行わずに体外受精から行うこともあります。

我が家では人工授精は行わずに体外受精から始めました。

 

人工授精精液を直接子宮に注入し、妊娠を図る。

精液異常がある時に行われることが多い。

 

体外受精体外で精子と卵子を受精させ妊娠を図る。

採卵は女性の負担が大きい。

採卵は局所麻酔または静脈麻酔を使用することもあり、女性の肉体的な負担は非常に大きくなります。

 不妊治療の保険適用について

上記で説明した大まかな2つの不妊治療ですが、保険適用については以下のとおり分類されています。

①原因を探して治療する:保険適用

②人工授精・体外受精:保険適用外

②の人工授精や体外受精は自由診療になるので、金額はクリニックによってバラバラですが、我が家が受けた体外受精は1回約50万円でした。

 

2020年9月時点では、この金額が全て自己負担となっていますが、仮に、健康保険の適用を受けることができるようになれば3割負担、かつ、高額療養費制度の対象となるので経済的負担は軽減されます。

 

また、体外受精をしても1度で必ず妊娠するわけではないので、『今回ダメだったらどうするか』『いつまで続けるか』と言う精神的な重圧が肉体的苦痛に加わることになります。

 

次回チャレンジするかどうかは、経済的な負担も大きなハードルとなるので、この負担を取り除くことができれば不妊治療を受けて妊娠できる夫婦が少しでも増えるのではないかと思うところです。

不妊治療に対する助成金

1回の費用が高額になる体外受精ですが、現在、厚生労働省では『特定不妊治療費助成事業』を毎年予算計上し、人工授精及び体外受精を受けた場合、一定額の助成金が給付されています。

 

助成金の概要給付額:15万円/回(採卵を伴わない場合は7.5万円)
※初回のみ30万円(採卵を伴わない場合は除く。)
所得制限:730万円(夫婦合算の所得ベース)
上限回数:40歳未満・6回、40歳以上・3回

1回目は30万円の給付を受けられるので、概ね半額程度の自己負担で済みますが、それでも複数回受ければ数十万円の自己負担が必要となります。

なお、治療の結果、妊娠してもしなくても給付されます。

 

また、所得制限が夫婦合算の所得ベースで730万円と定められています。

不妊治療を始めるのは30代以上が多いことや、夫婦共働き家庭だとこの所得制限に引っかかる可能性が高いので、実際には利用できない家庭もあると思います。

 

ちなみに、我が家は妻が専業主婦でしたので、所得制限には全く引っかからず給付を受けることができました。

この助成金の給付の対象となる医療機関は厚生労働省から指定されていますが、実施主体は自治体(都道府県、指定都市、中核都市)なので、それぞれ最寄の病院・申請先は厚生労働省のHPをご覧ください。

医療費控除の対象

自己負担額が多くなる不妊治療ですが、保険適用外分についても医療費控除の対象となります。

 

体外受精以外の治療についても、排卵誘発剤の薬物療法や注射は積み重なるとそれなりの金額になります。

 

確定申告も申請方法が緩和されてきて、割と簡単に申告ができますので、忘れずに確定申告を行って、少しでも税金の還付を受けることをオススメします。

クラスの1人~2人が体外受精児

2019年秋に日本産婦人科学会が取りまとめた報告によると、2017年に産まれた子供の16人に1人が体外受精児だったとのことです。

人数にして5万6117人で過去最多、累計で約59万人以上になるそうです。

 

16人に1人と言うことは、小学校のクラスが30人だとすると1人~2人は体外受精児と言うことになりますね。

実際は不妊治療を経ても残念ながら妊娠できなかったカップルもいるので、不妊治療を経験した人数はさらに多くなると言うことです。

 

ひょっとしたら、『意外に多いな』と感じられるかもしれませんね。

そう感じるのは、社会的に不妊治療の実態が広く認知されていないことや受容性が高くないことから、『不妊治療をしている』と周りに言いづらいことが原因の1つだと思います。

不妊治療について知ってほしい

私達も今だから言えることではありますが、社会的にもっと不妊治療が知られて欲しいと思います。

 

我が家の両親も体外受精をすることに最初はいい顔をしませんでした。

自然に授かるものが当たり前であって、意図的に妊娠することは受け入れられないと言う意見も聞いたことがあります。

 

冒頭、世界で初めて体外受精児として産まれた女性のことを紹介しましたが、この1人の女性が産まれるまでに、とてつもなく多くの時間と人々の苦しみや努力が積み重ねられたことは想像に難くないでしょう。

 

その中で確立されてきた不妊治療は、『母親になりたい』と言う女性たちの潜在的な希望を助ける光です。

 

世が世であれば『子供ができない』と言うことで差別的な扱いをされたことも事実で、もし、不妊治療と言う困難な医療に立ち向かう人達がいなかったら、今でも多くの女性が辛い思いをしていたのではないかと思います。

不妊の原因が男性にある可能性でさえ、知られないままだったかもしれません。

さいごに:保険適用に賛成

不妊治療が健康保険の適用となることは、治療件数が増えて多くの人に認知されることになると思うので賛成です。

また、事例が蓄積されることで、より不妊治療の精度が高まることも期待されます。

 

こうした取り組みの継続が社会的な資産になることを願うばかりです。

 

…少しブログのテーマにこじつけてしまいましたw

 

いずれにしろ、女性の尊厳を守るために確立されてきた不妊治療が、誰でも受けられるような社会になって欲しいと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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